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<呼吸器官用薬>
呼吸促進剤
ジモルホラミン系製剤
テラプチク筋注(管 1.5% 2ml)
呼吸および循環中枢を刺激して、呼吸量を増やし、血圧を上昇させる。
適応:ショック、催眠剤中毒、溺水、肺炎、高熱患者、などの呼吸障害および循環障害。
用法:1回量30−60mg(1−2管)を筋肉内に注射する、必要に応じて反復用いるが、その場合は1日量200mg(6管+1/2管)を超えてはならない。
保管:室温保存。(注)1.5% 2ml=30mg
<ホルモン剤>
副腎ホルモン剤
?@オルガドロン注射液(管 0.5% 1ml)
?Aリンデロン注射液(管 0.4% 0.5ml)
悪循環への反応を阻止して、症状を改善する。内用薬(26頁)参照。
適応:ショック、薬剤アレルギー、急性薬物中毒。
用法:?@1回量2.5−5mg(1/2管)を筋注する。
?A1回量2−4mg(1−2管)を筋注する。必要があれば、3−6時間後に繰り返し筋肉内に注射する。
保管:遮光・室温保存 (注)0.5% 1ml=5mg 0.4% 0.5ml=2mg
?Bソルコーテフ注射用(バイアル100mg)
ショック時の第一選択として賞用される。
適応:ショック時の救急。
用法:バイアル内へ溶解液を注入して溶解し、1回量50−100mg(1/2−1バイアル)を筋肉内へ注射する。
保管:遮光・室温保存。
<滋養強壮剤>
糖類剤
?@5%ブドウ糖注(バイアル 5% 500ml)
?A5%キリット注(バイアル 5% 500ml)
水分と糖分の補給により、強心作用と解毒作用を示す。
適応:?@脱水症時の水分補給、薬物、毒物中毒の解毒、低血糖時の糖質補給、その池水・エネルギー補給を必要とする場合。
?A糖尿病の際、ブドウ糖の代わりに水・エネルギーを補給する。
用法:1回量100−300−500mlを皮下注射。ヒアルロニダーゼ製剤(スプラーゼ)を併用する。
保管:遮光・室温保存。
<血液・体液用薬>
止血剤
?@アドナ筋注用(管 0.5% 2ml)
?Aケーワン注(管 1% 1ml)
?@は毛細血管に?Aは血液凝固のメカニズムに働いて、止血作用を示す。
適応:脳出血、喀血、吐血、下血、外傷による出血、などすべての出血に対して用いる。
用法:?@?A1回量10mg(1管)を皮下または筋肉内注射。
注意:連続して注射をする場合は、注射部位の硬結を避けるために注射部位を変える。
保管:遮光・室温保存。(注)0.5% 2ml=10mg 1% 1ml=10mg
血液代用液
リンゲル液(バイアル500ml)
体液の喪失時に、応急処置剤として使用する。
適応:大量出血、熱傷、下痢、各種中毒、ショック。
用法:1回量100−300−500mlを皮下に注射。その際ヒアルロニダーゼ製剤(スプラーゼ)を併用する。
注意:過剰に与えると、呼吸困難や浮腫を起こすことがある。
保管:室温保存。

 

 

 

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